学校紹介

学校長挨拶

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本校ホームページにご訪問いただき、ありがとうございます。

本校は大正10年に「広島市商業学校」として設立され、令和3年に100周年を迎えた伝統校です。太平洋戦争下で「造船工業学校」に改編された商業教育受難の時期に、原爆によって多くの生徒・教職員の尊い命を失う歴史を持っています。戦後は、学制改革に翻弄されながらも、昭和34年に仁保小学校の一部を仮校舎として「広島県広島市商業高等学校」として再出発いたしました。その後、昭和39年に現在の牛田新町に移転、本市が政令指定都市となった昭和55年に「広島市立広島商業高等学校」となり今日に至っています。平成22年には学科改編により「みらい商業科」を立ち上げ、商業科目の現代化を見据えて令和3年に現在の「流通マーケティング」「観光ビジネス」「広報プロデュース」「金融ライフデザイン」「ビジネス実務」「会計マネジメント」「ITエンジニア」「ネットビジネス」の8コースといたしました。1年次に共通科目を履修し、2年次から特色あるカリキュラムのもと、校外から招へいしたコースアドバイザーの専門的なご指導をいただきながら、授業や体験的な学習を通じて、各コースの学習目標に沿った学びを生徒は深めています。

本校が重視しているのは、商業の本質ともいえる「人と人(物)をつなぐ」経験です。そして、つながりの中から「多様な力」を生み出す創造性と、それを「社会に広げる」行動力の育成です。その象徴的な学習が、生徒による模擬株式会社「広島市商ピースデパート」です。年間を通じて、生徒が組織的に会社を経営し、各教科の学習や専門的な知識と技能、そして、若いエネルギーを総動員して、地元企業等の献身的なご協力のもと、学校をあげて実習を行います。12月はじめの土・日2日間に開催するデパートでは、販売実習に加え平和に関するメッセージの発信を行うとともに、その売り上げを平和活動や被災地への寄付金としています。その取り組みが高く評価され、令和4年度に国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)本部より、市立高等学校では初めてとなる「ユネスコスクール」に認定いただきました。加えて、今年度も引き続き、地域企業等と連携した起業家教育の充実、市立高校・中等教育学校の生徒と協同した広島魅力発見ツアープロジェクトの実施、大学等と連携したICT教育の推進など、各コースの特性に応じて生徒が主体的に活動できる場をさまざまに設定し、生徒が自立した社会人になる過程を支援してまいります。

これからの社会は、不確実で変化の激しいものになると予測されています。このような社会でも、新しい道を切り拓いて広島そして世界で活躍できる人材を輩出する学校であり続けるよう、生徒とともに職員一同は努力を続けます。引き続き、広島市立広島商業高等学校をご支援いただきすようお願いいたします。

 

学校長   原紺 勇一